筋トレのおすすめ本は数多くありますが、中でもボディメイクにおける栄養学を学ぶのであれば肉体改造のピラミッド栄養編は必読書と言える良書です。
近年、SNSやYouTubeでもトレーニー向けの栄養学の情報が散見されますが、本質を理解せず、枝葉の情報だけを学んでも行き当たりばったりのような栄養摂取に行き着くだけです。
だからこそ、当書で栄養学を本質から捉え、増量中、減量中、試合前のアスリートなど様々な場面を想定したアプローチを習得するのをおすすめします。
今回は実際に当書籍を読んだ筆者が各章の要約や読んだ感想、口コミ評判などを紹介していきます。
肉体改造のピラミッド栄養編の各章の要約
肉体改造のピラミッド栄養編の各章をかいつまんで紹介します。
食事管理のツールと心構え
ボディメイクにおける根本的な心構えや必要なツールを紹介する章です。
「ガチガチに食事管理をしなければならない」「良い食べ物と悪い食べ物がある」といった、よくある誤解、食事管理や体重管理の細かい確認方法などが解説されています。
特に食事管理では食材の調理前を測るか、調理後を測るか、体重管理では体脂肪率を測るか、体重を測るかなど悩む人が多いですが、これらの最適解が学べます。
カロリー収支
ボディメイクにおけるカロリー収支(消費カロリーと摂取カロリーのバランス)にまつわる章です。
消費カロリーの算出方法や、増量すべきか減量すべきかの見極め方、減量・増量のペース設定や有酸素運動の組み込み方などが解説されています。
三大栄養素・食物繊維
PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物の比率)と軽く食物繊維について語られている章です。
増量中・減量中におけるタンパク質、脂質、炭水化物の量、総カロリーの計算方法と、この方法がはまらない例外のケースへの対処法が述べられています。
微量栄養素・水分
微量栄養素(ビタミン・ミネラル)と水分にまつわる章です。
ビタミン・ミネラルの概要、増量・減量時の効率的な摂取方法、水分摂取量の決め方などが細かく述べられています。
食事回数・タイミング
あらゆる状況下で、いつどれだけの食事を取るかという話です。
減量中は基本的に食事制限をしますが、あえて休みの期間を入れたり、炭水化物の量を普段より増やすリフィードと呼ばれる手法を試したりといったアプローチも有効です。
こうした手法の取り入れ方や、1日に食事を何回取るか、トレーニング前中後の栄養摂取などについて細かく述べられています。
サプリメント
トレーニーが摂取するサプリメントのランク付け、効果的なサプリメントの見極め方、よくある俗説への注意喚起が述べられています。
筋トレ系インフルエンサーはサプリの案件や、自身のサプリ販売を行っている場合が多く、それらのサプリやメーカーを過大評価するような発信をしている場合もあります。
情報過多な世界の中で科学的根拠があり、本当におすすめできる成分は何かが学べる章で非常に有益です。
経過チェックと摂取量調整
減量・増量中の進捗のチェック方法と、想定目標からズレている際のカロリー摂取のアプローチについて語られています。
特にダイエットにおける一般論では体脂肪率の変化を見るとよく言われていますが、当書では体脂肪率を使わず、体重・見た目・トレーニング成績・身体のサイズを組み合わせるのを推奨しています。
各手法で正確に測るためのポイントが事細かに解説されており、ボディメイクの成功確度を確実に高められる章と言えます。
競技者のピーキング
ボディビルコンテスト出場者とパワーリフティング選手に向けて、大会前の食事方法を事細かに解説しています。
ボディビルコンテスト出場者向けの章では、減量終盤〜大会当日までの食事摂取のポイント、大会直前でのトレーニング方法などが主です。
パワーリフティング選手向けの章では、大会前の減量法や検量後の水分摂取、階級を上げる・下げる際のポイントが語られています。
減量後の回復期
ボディビルコンテストのような過酷な減量を終えた後の栄養摂取についての章です。
コンテスト出場のために最大限絞りきった身体は不健康のため、当書では徐々に体脂肪を適正に戻していくべきと述べています。
ただしドカ食いで太りすぎると次のコンテストの減量で苦しむため、あくまで徐々にカロリーを増やすためのペース設定を事細かに解説しています。
数字管理と習慣づくり
当書は細かな数字管理を前提とした栄養摂取の手法が綴られていますが、毎日毎日細かい数字管理するのは精神的にストレスを抱えるものです。
そこで、この章ではコンテストのない期間でカロリー計算を続ける生活から、いかに脱却していくかの手法が解説されています。
細かな数字管理が苦手な大雑把なトレーニーにも有益なトピックです。
肉体改造のピラミッド栄養編を読んだ感想
肉体改造のピラミッド栄養編を筆者が読んだ感想を紹介します。
- 本質的で濃密な知識が身につく
- 減量・増量で悩んだときのアプローチがわかる
本質的で濃密な知識が身につく
上段で各章の要約を紹介した通り、各章が本質的でネットに転がっていないようなマニアックな情報がぎっしり詰まった本です。
筋トレ初心者にはやや難解かもしれませんが、上級者へと上り詰めたい向上心高めなトレーニーやフィットネスを生業をしている方は紛れもなく必読書と断言できます。
減量・増量で悩んだ時のアプローチがわかる
人それぞれ、減量が苦手な人もいれば増量が苦手な方もいるでしょう。
そして基礎的な減量、増量をやっていても、どこかで行き詰まることが来るものです。
肉体改造のピラミッド栄養編はそうした行き詰まった時のアプローチを見直す上で非常に有益な本です。
ボディビル競技出場を目指している方、体重制限のある競技をやっているアスリートにも必読書と言えるでしょう。
肉体改造のピラミッド栄養編の口コミ評判
肉体改造のピラミッド栄養編を読んだ方の口コミ評判を紹介します。
もちろん情報は常にアップデートするべきではあるけれど、普遍的な基本のことがしっかりと学べます。
なんとなくネットサーフィンで得た知識の修正が、根拠をもってしっかりとできるようになります。本一冊に6000円近く払うのは個人的に結構勇気のいることでしたが、本当に買ってよかったです。
この本から得た知識を基礎に肉体改造に取り組めば、確実に結果につながると思います。一生使える知識ってこうやって得ていくんだなぁ…
引用:Amazon
今やsnsで流れている情報は良質なものもあれば、反応率を上げるためだけの中身がないものも含まれています。初心者の方は特に、見分けるのは難しいと思います。
そんな方はこの本で本質を学ぶといいとおもいます。自分もここから高めていきたいと思います。
引用:Amazon
とっ散らかっていた知識が一気に整理されました。優先順位をどう考えるのか、非常によくまとまった名著だと思います。
引用:Amazon
ダイエット、筋肉をつけるなど、いろいろな情報が出回っているが、原理原則は一つということが理論的に書かれてあります。
実際に実践してみると、数値として表れてきます。
セミナーにも参加しましたが、その内容が詰まった一冊になっています。引用:Amazon
タイトルの通りですが、トレーニングに真剣に取り組まれている方、もしくはこれから本格的に取り組もうとされている方にはまず間違いない参考書だと思います。
コンテストのピーキングについてや、論文をベースで栄養素について詳しく触れているのはこの本以外に出会ったことがありません。
Youtubeなどで様々な情報が飛び交っており、何を信じればいいかわからず困っている方も多いと思いますが、当該参考書を読み基礎知識をつけた上で自分にあった方法で食事管理をしてみてはいかがでしょうか?引用:Amazon
栄養学の本質が濃密にわかりやすく解説されているため、口コミのほとんどが高評価を得ていました。
一般的な栄養本とは違って、ボディビルダーやアスリート向けの解説もある点が唯一無二でもあります。
肉体改造のピラミッド栄養編はこんな人におすすめ
肉体改造のピラミッドは特に以下のような人におすすめです。
- ボディビル・パワーリフターで計画的な減量・増量をしたい人
- 栄養学の基礎は習得しており、より応用知識を学びたい人
- 栄養学関連の仕事をしたい人
当書籍は非常に濃密で応用知識が学べる一方で、筋トレ初心者にも読んでほしいものの難しい可能性もあります。
一方で日頃熱心に筋トレを学び、トレーニングに励んでいる向上心高めな中級者、体重管理を細かく行う必要のある競技者はこの本を読めば何段階にもレベルアップできるでしょう。