自宅でもトレーニングがしたいと思い、ホームジムを検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、検索してみると「やめとけ」「後悔」というワードが出てきて、本当に作るべきか悩んでしまいますよね。
結論、筆者の実体験としてホームジムはおすすめですが、考えなしでホームジムを作ると後悔するというのも事実です。
そこで今回は、ホームジムで後悔してしまう主な理由と、失敗しない作り方のポイントを3つ解説します。

ホームジムはやめとけ?後悔するって本当?
筆者はマイホームの一室にホームジムを作りましたが、実体験としてホームジムを作ること自体はおすすめです。
こちらは5畳の部屋に作ったホームジムです。

しかし、予算や賃貸・持ち家かなどによっておすすめ度は変わってきます。
以下では一般的に「ホームジムは後悔するからやめとけ・いらない」と言われるポイントとそうならないための対処法について解説します。
「ホームジムは後悔する」と言われる理由
一般的に「ホームジムは後悔するからやめとけ・いらない」と言われる主な理由は以下の5つです。
床を傷つける可能性がある
ホームジムはダンベルを落とす、パワーラックを置くなど、床を傷つける可能性が非常に高いです。

このように、トレーニング以外に搬入や器具の移動でも簡単に傷つけてしまいます。
賃貸であれば退去時の原状回復義務から修復費用を負担する可能性あり、持ち家でも大事なマイホームに傷がつくと悲しいですよね。
使わなくなった器具の処分に手間がかかる
パワーラックやベンチ、ダンベルといった大きさや重量のある器具は処分の際に手間とお金がかかるのも面倒です。

夫はぽっこりお腹を気にして購入したシットアップベンチを購入しましたが、最初の数回だけ使ってお蔵入りとなりました。

すぐに捨てれば別の器具が置けるのにと思いつつ、大きく処分が大変なため結局今もそのまま置いてある状態です。
モチベーションが上がらないことがある
自宅でトレーニングとなると、努力するもサボるも自分次第になります。
自宅は基本的にゆったりくつろぐスペースとして過ごす場所なので、そこで気持ちを切り替えて毎日筋トレをするのはかなり大変です。

自宅は「いつでもできる」という環境がある反面、自分のモチベーションを試される場でもあるのです。
できる種目や重量が限定される
部屋の大きさや予算によっては、できる種目や重量が限られてしまいます。

「高重量を扱いたいのにバーベルやラックを置くスペースがなくやりたい種目ができない」というストレスを感じることもあります。
これがモチベーションの低下につながり、結果的にホームジム自体を使わなくなってしまう人もいるかもしれません。
移動やメンテナンスが面倒
導線などを考えて後から移動したいと考えても、いったん器具を置いてしまうとその後の移動が大変です。
またボルトの緩みやケーブルの摩耗など、長く使うと点検や修復が必要になってきます。

このようにメンテナンスも自分自身で行わなくてはいけないのも、後悔ポイントのひとつかもしれません。
ホームジムのメリット
何も考えずにホームジムを作ると後悔することもあります。
しかし、今の予算や間取りなども考慮して計画的にホームジムをつくると以下のようなメリットがあるのです。
いつでもすぐトレーニングができる
ホームジム最大の魅力はなんといっても、空いた時間ですぐにトレーニングができることです。
通常のジムの場合、混雑中は順番待ちをしなくてはいけなかったり、人目が気になったりすることがありますよね。
ホームジムであれば順番待ちもなく好きな時に好きなトレーニングができて、他の人の視線を気にすることもありません。

5秒でダンベルを握ることができる環境は、時間を有効活用したいトレーニーにとっても大きなメリットでしょう。
好きな環境にカスタマイズできる
自分の快適に思う室温にしたり、部屋の壁紙を替えたり好きな音楽をかけたりとモチベーションが上がりやすい環境にカスタムできるのもポイントです。

またYoutubeで筋トレのハウツー動画を見ながら一緒にトレーニングをすることもあります。
ホームジムを自分が使いやすいように自在にカスタマイズできるのは、モチベーションにつながりますよ。
ランニングコストがかからない
ホームジムは一度器具を購入してしまえば、その後は継続的な費用が一切がかかりません。
月会費はもちろんのこと、ジムに行くための交通費や駐車・駐輪場料金もかからないです。

100,000円あればそこそこの器具を揃うため、月額8,000円のジムに1年通う場合のコストでトレーニングできる環境が整えられます。
初期費用こそかかりますが、長い目で見ればランニングコストのかからないホームジムはコスパ重視の人にとって大きなメリットでしょう。
外出する準備がいらない
普通ジムに通う際は外出するための服装やヘアスタイルなど、身だしなみを整えたり持ち物をそろえたりと準備が必要です。
ホームジムであればこれらの準備が一切必要なく、ワークアウトドリンクさえ用意すればOK!
天候にも左右されないので「雨でジムに行くのが面倒くさくなった」ということもありません。

ジムでシャワーを浴びる派であれば、準備いらずでお風呂に直行できるのも嬉しいポイントですよね。
女性であればメイクもしなくていいので、すっぴんでも気にせずトレーニングできますよ。
【実体験】ホームジムで後悔・失敗しない3つのポイント
それでは、筆者の実体験を交えてホームジムで後悔・失敗しないための3つのポイントを解説します。
防音・保護効果のあるマットを用意する
何よりもまずやるべきは、防音と床の保護をするためのマットを用意することです。
器具を搬入する場面から床を傷つけたり騒音が出ることも配慮して、ここは一番最初に用意しておきたいところです。
ホームジムを作る予定のスペースにどれくらいのマットが必要になるか、事前に計測しておきましょう。
ポイント
どの種目・重量を扱いたいのかを決める
床の準備ができたら、次はいよいよ器具選びに入ります。
器具選びをするにあたって、どの種目をどのくらいの重量でやりたいのかを明確にすることが大切です。
具体的には、以下のような流れで決めるのがおすすめです。
- どの種目がやりたいのか⇒胸の種目をメインにやりたい
- どのくらいの重量でやりたいのか⇒高重量メインがいい
- 予算やスペースはどれくらいあるのか⇒どちらもあるのでハーフラックを設置する
「高重量を扱いたいけどスペースがない」という場合は、40kg以上の可変式ダンベルを購入すればスペースを取らずに鍛えられますよ。

やりたい種目や目的を明確にしていないと、必ず「使わなくなる器具」が出てきます。
使わない器具がひとつあるだけでモチベーション低下につながってホームジムを作ったことを後悔する原因になるので、ここは慎重に決めましょう。
設置スペースを考慮する
トレーニング器具は、確保できるスペースに対して無理のないサイズを選びましょう。
器具でいっぱいになると十分な可動域スペースがとれずに正しいフォームができず、トレーニング効果が半減する可能性があります。

常設しない場合は、折りたたんでコンパクトにできるタイプを選んで普段は押し入れにしまっておくのもひとつの方法です。
ポイント
ホームジムで揃えたいおすすめアイテム・費用
ホームジムで揃えたいおすすめアイテムとおおよその費用について解説します。
とりあえず最低限揃えたい
最低限揃えたい、まずは運動習慣をつけたいという人は、以下の器具がおすすめです。
すべて揃えるとおよそ16,000~31,000円になります。

アイテム | 費用 |
可変式ダンベル | 5,000~40,000円程度 |
ジョイントマット | 6畳用:6,000円 |
ベンチ | 5,000~10,000円 |
男性は30〜40kg程度のダンベル、女性は10〜15kg程度のダンベルがおすすめ
予算や間取りがあって本格的にやりたい
予算や間取りがあって本格的にやりたい方は、上記の最低限アイテムにプラスして以下のアイテムを揃えるのがおすすめです。
こちらのアイテムだけで約125,000円、最低限アイテムも加えると265,000円ほどかかります。
アイテム | 費用 |
ハーフラック | 25,000円 |
バーベル&プレートセット | 60kgセット:30,000円 |
木材+ゴムマット | 6畳用ゴムマット:60,000円前後 6畳用木材:10,000~30,000円 |
予算と間取りがないけど器具を増やしたい
可変式ダンベルだけでは物足りないけれど予算と間取りがない場合は、以下のアイテムを加えてみましょう。
これらは5,000円あれば両方揃えられるので、お金をなるべくかけたくない場合はまずチューブやプッシュアップバーから揃えるのもひとつの手段です。
アイテム | 費用 |
トレーニングバンド/チューブ | 3,000円 |
プッシュアップバー | 1,500円 |
筆者もトレーニングバンドを使って刺激を変えて筋トレすることもあるので、あっても損はしないです。
ホームジムがおすすめな人の特徴
ホームジムで鍛えるのがおすすめな人の特徴は以下の通りです。
- ジムに行く時間の都合がつきにくい
- 予算やスペースに比較的ゆとりがある
- 近くにジムがない
- 好きな時に人目を気にせず鍛えたい
- とりあえず運動習慣をつけたい
- ジムに行く準備が面倒
- 運動に対するモチベーションが高い
経験上、この中でも特に大切な資質は運動に対するモチベーションの高さだと断言できます。
「すぐにできるから明日でもいいや」という気構えでは間違いなく後悔することになるでしょう。
ホームジムを作って後悔しないようにするには、とにかく「毎日ホームジムを使うための目的やルール」が必要です。

ホームジムに関するよくある質問
それでは最後に、ホームジムに関するよくある質問を見てみましょう。
ホームジムを作るにはどのくらいの広さが必要?
何を用意するかにもよりますが、ダンベルとベンチ台だけであれば4.5~5畳分のスペースあれば十分です。
とにかく重要なのは、どの種目をどれくらいの重量でやりたいのかをしっかり決めておくこと。
まずは自分が優先したい種目と重量ができる間取りかどうかをチェックしましょう。
パワーラックはいらない?
BIG3を高重量でやりたい人や、間取りもお金も余裕がある人にはおすすめです。
運動不足解消など、ホームジムをライトな目的で使う場合は必要ないでしょう。
ダンベルのみで良い?
とりあえず運動習慣をつけたい、筋トレ初心者で種目など詳しくないという場合はダンベルのみで十分でしょう。
ダンベル以外の刺激も入れたいという本格派トレーニーは、予算と広さがあればぜひラック系を取り入れて欲しいです。
床補強は必要ない?
ダンベルだけの最低限の設備を揃えるとしても、ジョイントマットは絶対必須です。
静かに置いたつもりでも、積み重ねるとかなりの傷になっていることがあります。
搬入時に傷つけないように、事前に床補強をしておくのがおすすめです。