トレーニング時の滑り予防、握力のサポートグッズとして、初心者〜上級者まで必須アイテムと言えるのがパワーグリップです。
近年では多くのメーカーが販売しており、「自分に最も合うパワーグリップが分からない」という方もいるでしょう。
そこで今回は筆者が試した経験から、女性向け、初心者向け、安くておすすめなものを紹介します。
パワーグリップの選び方
パワーグリップのおすすめの選び方を紹介します。
素材はゴム(ラバー)
パワーグリップの素材はゴム(ラバー)の物を基本的に選びましょう。
ゴム素材のパワーグリップだと金属製のダンベルやバーベル、グリップがゴム製のマシンのいずれにおいても、手のひらにしっかり密着した状態で種目を行えます。
一方で革製だとゴム製のマシンで行う際、セッティングがやりづらくパフォーマンスの低下につながりやすいです。
デッドリフトやベントオーバーロウなどは革製のリストストラップが最適ですが、その他の背中の種目は個人的にはゴム製のパワーグリップが最適だと考えています。
ベロはやや長め
背中の筋肉(広背筋)にしっかり効かせたいなら、ベロが少し長め(17cmくらい)のグリップを使うのがおすすめです。
ベロが短いと手にしっかり巻きつかず、グリップが滑りやすくなってしまいます。
この場合、指先だけで引っ掛けるような握りで指や腕にばかり力が入ってしまい、背中には効きにくくなります。
一方、ベロが長めのグリップなら、指の第二関節くらいまでしっかり巻きつけて握れるので、グリップが安定して、背中の筋肉に効かせやすくなります。
小指側で握りやすい
パワーグリップは主に背中を鍛える種目で使うグッズですが、広背筋狙いで行うために小指側で強く握れるものがおすすめです。
初心者の場合、小指よりも親指で握り込む人が多いですが、こうなると広背筋より腕に効きやすくなってしまいます。
ベロが平らなものよりも、小指側がやや厚めの設計をしている物を選ぶことで広背筋を意識しやすくなります。
ベロ先端が厚すぎない
広背筋にしっかりと効かせるためには、握ったときの手の感覚(グリップ感覚)がとても重要になります。
その感覚を高めるには、ベロが厚すぎない、素手に近い感覚でバーを握れるパワーグリップを使うのが効果的です。
一方で、ベロが分厚すぎると、どの指で握っているかが分かりにくくなり、細かい感覚が鈍ってしまいます。
そのため、繊細な握りを意識してトレーニングしたい場合は、少し薄めのベロを選ぶのが良いでしょう。
おすすめパワーグリップランキング5選
初心者から上級者まで使いやすくおすすめのパワーグリップ4選を紹介します。
STEADY Ultimate Gearクロスグリップ
商品名 | STEADY Ultimate Gear クロスグリップ |
---|---|
料金(税込) | 6,980円 |
カラー | ブラック カモフラグレー |
手首サイズ | フリーサイズ |
ベロの長さ | 17cm |
ベロの厚み | やや薄め |
STEADY Ultimate Gear クロスグリップはトップフィジーク選手(現ボディビルダー)の久野選手が監修したパワーグリップです。
ベロが長め・小指側がやや厚め・親指を動かしやすいのが特徴で、様々なパワーグリップを試してきた筆者ですが、これが最も優れた商品だと考えています。
ベロが長く素材の密着感があるため、グリップの厚いバーを握る際や動きの激しいサイドレイズを行う際でも、滑りづらく動作に集中できます。
背中の種目以外でも、胸や腕、肩など幅広い種目でも使える代物で非常におすすめの一品です。
ALLOUT
商品名 | ALLOUT パワーグリップ プロ |
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料金(税込) | 2,980円 |
カラー | オレンジ・グリーン ピンク・ホワイト |
手首サイズ | S:16cm フリー:約16〜20cm XL:約20〜23cm |
ベロの長さ | 15cm |
ベロの厚み | やや薄め |
ALLOUTはIFBBPRO選手や日本のトップフィジカーも愛用している人気ブランドです。
日本代表ボディビルダー浅野喜久男が監修しており、トレーニングパフォーマンスを向上させるための工夫が細部にまで施されています。
圧倒的なフィット感や耐久性、グリップ力を誇り、300kg以上の高重量トレーニングでも使用できるアイテムです。
小柄な女性でもつけやすいSサイズから手首まわりが太めの男性向けのXLサイズまで、サイズ展開が豊富なのもポイントです。
ゴールドジム(Versa)
商品名 | ゴールドジム パワーグリップ |
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料金(税込) | クラシック:9,900円 プロ:14,300円 |
カラー | ブラック・ピンク イエロー・レッド |
手首サイズ | S:16cm M:18cm L:21cm |
ベロの長さ | 16cm |
ベロの厚み | 薄め |
世界最大級のフィットネスクラブ「GOLD'S GYM(ゴールドジム)」が販売しているパワーグリップです。
ベロが厚すぎずシャフトバーへの巻き付けも簡単にできたり、軽くストラップを引っ張るだけですぐ手首にフィットしてくれたりと使い勝手が良いのがポイント。
価格が高めなので価格重視の人には不向きですが、耐久性も良いので長期的にみるとコスパが良いのかもしれません。
Versa Grippsについて
Versa Grippsは製造元が同じゴールドジムということで、同ランクとしています。
デザインのカッコよさや筋トレYouTuber界隈でも人気のパワーグリップですので、気になる方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
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King2ring
製品型番 | pk650pro |
素材 | ワイヤーラバー |
手首サイズ | S:約14-17cm M:約17-19cm L:約18cm-21cm |
ベロの長さ | S:約16cm M:約17cm L : 約18cm |
ベロの厚み | 極厚 |
King2ringのパワーグリップは良心的な価格かつ高品質で30日間返金保証もついているため、初心者から上級者まで幅広い層から人気があります。
ベロが厚めで弾力があるので若干巻きづらさがありますが、すべりにくくフォームも安定させやすいのがポイント。
King2ringのパワーグリップはラバーや本革など、レベル別などでラインナップが充実しているので、お好みに合わせて使い分けても良いでしょう。
Hiseason
カラー | ブラック |
素材 | ゴム |
手首サイズ | Sサイズ:60mm以下 フリーサイズ:160-200mm |
ベロの長さ | 15.5cm |
ベロの厚み | 薄め |
Hiseasonのパワーグリップは高強度ラバー素材を使用しているため、高いホールド力があるのが特徴です。
また、人間工学に基づいて設計されており、手首や手のひらにかかる負担も大きく軽減できます。
耐久性の高い二層のゴムは高強度のナイロン糸で二重にステッチされて、摩擦力と耐久性も抜群です。
こちらは2,000円という安さで購入できるので、なるべく安く購入したい人にもおすすめです。
女性におすすめのパワーグリップ
女性におすすめのパワーグリップはALLOUTのパワーグリップです。
ALLOUTではレディースサイズが展開されているため、女性の手首にもフィットしやすいアイテムとなっています。
また、ベロが薄めで手が小さい小柄な女性でも簡単に巻きつけられるのもポイント。
カラー展開も豊富なので、自分の好みのパワーグリップを選んでみてください。
パワーグリップ比較表
それぞれのパワーグリップを各項目で比較した結果はこちらです。
ゴールドジム | ALLOUT | King2ring | Hiseason | |
---|---|---|---|---|
ストラップの長さ(実寸) | 約16cm | 約15cm | 約15cm | 約15.5cm |
ベロの長さ(実寸) | 約8.5cm | 約8.5cm | 約8.9cm | 約8.5cm |
ストラップの長さ(実寸) | 約21cm | 約20cm | 約20.5cm | 約23cm |
マジックテープの耐久度 | ○ | △ | ○ | ◎ |
手首パットの快適性 | ○ | ○ | ◎ | ○ |
ゴムの臭い | 若干強め | ほとんどなし | 若干強め | 若干あり |
パワーグリップの使い方
続いて、パワーグリップの装着方法と使い方について紹介します。
リストストラップでループを作って手首に通す
リストストラップをリングに通してループを作り、手首に通します。
ベロが手のひら側にくるように調整し、ストラップを手首の太さに調整してマジックテープで留めれば装着完了です。
プル系種目での使い方
ラットプルダウンなどのプル系種目の場合、ベロと手のひらの間にバーを挟んで外側から内側に巻き込むように握りこみます。
プッシュ系種目での使い方
バーと手のひらの間にベロを挟み、そのままベロを被せるように握り込みます。
パワーグリップの効果
パワーグリップには握力の補助や手指の保護効果があり、主にローイングやプル系の種目で使用する際にも活躍します。
パワーグリップを使用する主な種目はこちらです。
- ラットプルダウン
- 懸垂
- デッドリフト
- ベントオーバーローイング
- サイドレイズ
- ベンチプレス
- バーベルスクワット
間違った使い方をすると、グリップ力が低下してフォームが不安定になったり狙った部位に効かせられなかったりするので注意しましょう。
パワーグリップに関するよくある質問
最後にパワーグリップに関するよくある質問をまとめたので、トレーニング時の参考にしてみてください。
パワーグリップは意味がないって本当?
まだ高重量を扱わない筋トレ初心者は、パワーグリップがなくてもある程度トレーニングができてしまいます。
しかし高重量を扱う段階になると、前腕に負荷を逃がさず効果的に狙った部位に効かせるためにもパワーグリップは必須と言えるでしょう。
高重量トレーニングを安全かつ効果的に実践するために、使い方をマスターしておくのをおすすめします。
他の筋トレグッズとの使い分けは?
トレーニング時にはパワーグリップのほかにグローブ・リストラップ・リストストラップを使用することが多いです。
パワーグリップは握力の補助に特化しているのに対して、グローブは手の平への摩擦防止・安定力の向上、リストラップはグリップ力の向上、リストストラップは手首の保護に適しています。
それぞれの使い分け方を簡単にまとめたので、トレーニングの際に参考にしてください。
- パワーグリップ…ラットプルダウンなどのプル系
- グローブ…ベンチプレス・ショルダープレスなどのプレス系
- リストラップ…プレス系(特に高重量)
- リストストラップ…ローイングやプル系
まとめ
今回はおすすめのパワーグリップをランキング形式で紹介しました。
パワーグリップは正しく使用すれば安全に高重量が扱えてトレーニングパフォーマンスも向上するので、しっかり追い込みたい人には必須アイテムです。
初心者や上級者、女性向けに向けたパワーグリップを紹介しているので、ぜひ自分に合ったパワーグリップを探してみてください。
暮らしに役立つ情報サイト「モノナビ」でもパワーグリップのおすすめを解説しているのでぜひ参考にしてみてください。